高野進ランニングクリニック2日目

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ランニングクリック第二回。

前半は前回同様、ランニングフォームについての講義。前回も感じたのだが、高野先生の説明は例えが分かり易い。走ることを空気のいっぱい詰まったボールが弾む様子に例えてみたり、「短距離もランニングも跳躍も、力を向ける方向とストライドが違うだけで本質的には同じこと」など、いわれてみれば納得という説明が多々あって面白い。

それからフォーム練習は、今日は腕振りを意識した動き。相変わらずリズム感のない自分。スキップにあわせて方の動きを練習したのだが、タイミングが全く合わずにおかしな踊りになってしまう。我ながらまるでセンスが無い。

後半は今日もペース走。前回は30分の時間固定であったが、今日はクラスごとに距離固定。Aチーム7km,Bチーム6km,Cチーム5km,Dチーム4km,Eチームは各自の出来るところまでだが3kを目標に、ということになった。この距離の根拠は、大体30分前後で走れる距離とのこと。ん? 確か前回の30分走が、ほぼ7kmジャスト(+50m)。ということは、結局前回とほぼ同じペースということか。そうですか……。まぁ、頑張りますか。

と、最初は不安だったのですが、心配は無用でした。今日のペースメーカーは国士舘大学の陸上部員。スタートは1km4分50秒から入って、1kmごとに10秒ずつくらいの感覚でペースを上げていく(計算上、どこか一回は同じくらいのペースで走ったところがあるはずなのだが、忘れてしまった。後半はほぼずっと上げていたはずだから、最初の2kmかな? 今日もちゃんとラップタイムをとって走っていたのだが、メモリがいっぱいで保存し損ねてしまった。せっかくとったタイムが消えてしまい、悲しい……)。今日は、テーブルにコップを並べていてくれたので、給水の練習も一緒に行った。取るのはうまくいったけど、ゴミ箱の場所が近かったためほとんど飲めず、口を濡らしただけという感じだったけど。

にしても、今日驚いたのは、ペースメーカの学生さんのペース感覚。「1周1分56秒で入ります」と言っていて、1秒の狂いもなくそのタイムで400mを通過。陸上部員なんだから当たり前だろうという人もいるかもしれないが、何が凄いって、このペースっていつも彼らが走っているペースに比べてかなり遅いはずということ。身体に染みついているペースと全く違うペースでそれをやってのけたということに対して、素直に尊敬をしてしまった。

そんな感じで、途中タイムを読み上げる声に他クラスのランナーからどよめきが起こるのを聞きながら、最後は3分55秒まであげてゴール。前半ゆっくりめのペースだっただけに、後半このペースまであげたにも関わらず、前回より走り終わった後の疲労度がまるで軽い。走っている途中も、前回は私も含めて続々と脱落していったが、今日はほぼ全員が最後までついていっていた。やはり入りのタイムって大事なんだな。まぁこれはペース走ではなく、ビルドアップになってしまっている気もするけど……。ただし、7kmのタイムそのものは、実際に前回の方が速い。今日のゴールタイムは31分程度。1分〜1分半は今日の方が遅いので、疲労度についてはそれも加味しないといけないか。

それから今日感じたのは、1km4分20秒のペースまでは比較的余力をもって走れていたが、それを4分10秒のペースに上げたとたんに心拍数が一気に上がったのを感じたこと(心拍数は測っていないのでようは急に苦しくなってきたということ)。今の自分にとっては、ここがスピードの臨界点なんだろうな。この10秒の壁を越えられるかどうか。これからの課題ですな。

最後は、タイムトライアルと世田谷ハーフマラソンの優先出走権についての説明。抽選にはもう当選しているので、出場権自体はもう関係がないが、10kmの男女上位各2名に関しては、無料で出場できるとのこと。へぇ、それは頑張らないと……って上位2名なんて無理! Aクラスは今日のペースなら全員がついてこれてるんだぜ? ハーフマラソン1時間半切っているようなランナーだっているんだろ? そんなメンバーを押しのけて2位に食い込むなんて、考えるだけ無駄ですな。そんな特典のことはさっさと忘れて、地道に自分のペースで頑張りますか。申告通り4分半ペースの45分で。

 PS:しっかし今日は日差しがきつかった。普段は夜や朝の日の出ていない時間に走っているのだが、肌の弱い私は今日の2時間半で腕が完全にやけど状態。見事な腕時計焼けのおまけ付き。しかも前述したとおり、その時計は意味がなかった。ブログのタイトル通り、時計そのものを忘れてしまえばよかった。。。

たった2時間半で見事な腕時計焼け。うーん肌が弱い。

たった2時間半で見事な腕時計焼け。うーん肌が弱い。

世田谷246ハーフマラソンは当選

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家に帰ってメールを見ると、第3回世田谷246ハーフマラソンの抽選結果が届いていた。前の記事に書いたように東京マラソンの方は期待薄だが、こちらは見事当選していました。期限が短いので、忘れないうちに早速入金手続きをしておく。

昨年に続いて2年連続で当選。倍率はどれくらいだったんだろうか? 例年通りだと3倍前後だろうか? こちらについては、何となく世田谷区在住の人間が優遇されている気がする。去年の話だけど、お隣目黒区在住の人が2年連続で落ちたとかいう記事をネットで見た気がするし。それとも単純に確率の問題で、運が良かっただけなのかな?

まぁ何にせよ無事に当選ということで、昨年の記録を塗り替えるべく、気持ち新たに頑張りますか。でも、去年の記録は、最後へろへろになっていた割に、簡単に更新できる記録じゃ無さそうなんだよな。。。少なくとも、練習の中では、去年のレースペースを出すためにはかなり意識的に飛ばしてみないと届かない。こればっかりは、本番でのアドレナリンに期待するしかないかな。

とは言っても、やるべきことはやっておかないと。一番やるべきはきっと、アップダウン対策だろうな。この大会は、去年散々身にしみたが、アップダウンのかなり厳しいコース。今年の予定コースを見ると、ガーデンアイランド横の崖のような下り坂はコースから外れたものの、後半に訪れる、多摩川を離れてから等々力不動近辺まで伸びる目黒通りの急坂は今年も健在のようだ。よりによって、疲労がピークに達する、そして残り少しと気合いを入れ直すにはまだ早過ぎる15km付近で訪れる、まさにイジメのような登り坂。去年は、ここを登り切ったところで、明らかにペースダウン、脚が完全に動かなくなったからな。ここ以外にも、全体的に坂道がところどころに現れる、かなりタフなコースだ。普段走っている駒沢公園は、どちらかといえばかなりフラットなコースなので、ここでの練習だけではさすがに少し心許ない。試走をしてみるか、皇居に遠征してみるか。

何にせよ、後1ヶ月ちょっと。ランニングクリニックにも参加していることだし、頑張ってみますか。

ガーデンアイランド横の下り坂。こちらは今年のコースからは外れたが……

ガーデンアイランド横の下り坂。こちらは今年のコースからは外れたが……

文字通り後半最大の山場、目黒通りの長くきつい登り坂。こちらは今年も健在。

文字通り後半最大の山場、目黒通りの長くきつい登り坂。こちらは今年も健在。

※写真はGoogleMapのストリートビューより

東京マラソン2009の応募者数は……

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既にあちこちのブログで報告されていますが、東京マラソンの応募者数が公表されたみたいですね。
(公式発表はこちら → http://www.tokyo42195.org/2009/entry_jokyo.html

  応募者数 前年比 募集人数 倍率
10kmの部 35,603人 +9,653人 5,000人 7.12倍
フルマラソンの部 226,378人 +96,316人 30,000人 7.55倍

定員が昨年より5,000人増えたものの、募集者数ははるかに上回る約10万人の増加とは……。これでは、今年もまた落選の確率が高いなあ。去年の実質倍率は約4.7倍だったわけだが、年々狭き門になりますね。第一回に申し込んでいれば、一番参加できる確率が高かったわけか。まぁ当時はフルマラソンを走ろうなどとは、微塵も考えていなかったわけだが。

それにしても、3回目にして20万人の大台を超えるとはね。フルマラソンを走ろうと考える人間がこれだけいるというのは正直驚きだ。ほんの一昔前まで、「走るのなんて何が楽しいの?」「42.195kmも走るなんて正気の沙汰じゃない」などと、フルマラソンを走るなんていうのはごく一部の特殊な人達がすることとばかりに、奇異な目で見られていたというのに。変われば変わるものだ。
そもそも、個人的に意外だったことに、過去2回の完走率もかなり高い(第1回96.3%,第2回97.4%。詳細はこちら)。ブームに乗って何となく応募したら当選してしまったというだけの人も結構いただろうに、そうした人達も42.195kmの距離を走りきっているということだ。第1回にいたっては雪も舞うほどの過酷なコンディションの中で、だ。制限時間が緩いからとはいっても、42.195kmなんて、ランナーでない人にとっては、その距離を歩くのだって並大抵なことではあるまい。ブームの勢いというのはすごい。参加できる可能性は低くなったが、このこと自体は喜ばしいことではあるんだろうな、きっと。

こうしてマラソンを走るということが当たり前のことのようになって、身の回りにも走る人がもっと増えてくれば、走ることがもっともっと楽しくなるんだろうな。ブームが去ってしまう前に、そうした好循環にはまることを願う。

駒沢公園ランニングコース用ペース表

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私がいつも走っている駒沢公園は、ランニングコースとしてはほぼ理想な環境だと思う。
緑に覆われた自然豊かな環境で気持ちよく走ることができる、ジョギング用として整備されているコース(現在は一部工事中ではあるが)、ご丁寧にも100mごとに表示されている距離表示、緩やかなアップダウン(もう少し高低差があるとなお良かったけど)、皇居には一歩譲るものの、都心のランニングメッカの一つとして有名なだけあって多くのランナーが周りを走っている、従って走っていて刺激になる&朝だろうが夜だろうが誰かしら走っているので安全面でも安心。などなど。まさに至れり尽くせりといった感じだ。

ただ一つ難を言うのなら、1周が2148mと中途半端であるということ。この148mがなかなかくせ者なのだ。1周約2kmと考えてしまうと、5周もすれば(つまり10km走ろうとすると)0.75kmもの誤差が出てしまう。あとほんのちょっと走れば1kmにもなろうという誤差だ。ちょっと無視してしまうには大きい距離だ。この148mのせいで、ペース計算も少しやっかいになってしまう。

ランニングのペースというのは、普通、1kmあたり何分か、というのが基準になる。
先述したように100mごとに距離表示があるので、こまめに時計をチェックすればペースの途中経過は分からないでもないのだが、タイムをとるときは1周ごとにとるのがやはり普通だろう(一度、最初の1000m、次の1000m、余りの148m、2周目の最初の1000m......、という取り方をしたことがあったけど、やはり煩わしいし違和感ありまくりだった)。そうすると結局、1周何分何秒で走りました、でそれって速いの? 遅いの? 1kmあたり何分だったの? というのが直感的に分かりにくくなってしまうのだ。もちろん計算すればいいのだが、走っている最中や走り終わった後の疲れた脳みそでそんな計算したくないし。148m、きりのいいところで150mとしても、1000から割りきれない数だから計算もしにくいし。

前置きが長くなったが、そんなわけで前々から作ろうと思っていた駒沢公園用のペース表をExcelで作成してみた(リンクファイルはPDFに変換)。計算式はちゃちゃっと出来たのだが、見やすく整形するのに妙に苦労してしまった。つうか、我ながら配色センスが無いなぁ。いやぁ見やすい配色というのは難しい。
駒沢公園用としているが、特に「目標タイムから〜」の方は、他の拠点で走っている人にも、普通のマラソン用ペース表としてお役に立てるんじゃないだろうか?(一番左の列を無視すればいいだけだし)。

(2009/5/10 追記)
駒沢公園の工事によって、今は1周の距離が2148m →2140mに変更になった模様。たった8mだが、微妙に計算結果には影響があるので、再作成してみました。

(追記ここまで)

(2009/8/20 追記)
今更ですが、せっかく2140mで整備されたかと思いきや、工事で迂回路経由となってしまいました(2010年4月にようやく工事終了。現在は上記の2140mに戻っています)。迂回路だとGarmin君計測で2.32kmのようです(ただし階段ではなく左側のスロープを使用した場合)。この場合のペース表も載っけておきます。

(追記ここまで)

 
早速作った表を眺めてみる。
大体普段のペース走っているときは、1周あたり10分半から11分半だから、1kmあたり4分50秒くらいから5分20秒くらいってことか。まぁ、こんなもんだろう。
先日の馬鹿みたいに飛ばしたランニングクリニックの30分ペース走のペースで駒沢公園を走ると、1周9分16秒になる。こりゃあ速いや。こんなペースはラスト1周以外で出したことない。うーむ。

 

まぁ何にせよ、今後の練習の参考にしますか。あっ、でも、しばらくはまたタイムを気にしないよう時計を外して走るつもりだったっけ? 意味ないじゃん。。。

高野進ランニングクリニック1日目(ペース走編)

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高野進ランニングクリニックの第一回練習会。

講義の後の後半戦は、レベルごとに分かれて、日本体育大学の陸上部員にペースを作ってもらいながらの30分間ペース走。レベルは無謀にも一番上のレベルで挑戦。無謀とはいっても、今の自分の10kmの予想タイムは45分くらいだから、クラス分け自体は間違っていないはずなのだが。ちなみに、当然というかなんというか、Bクラスの人数が飛び抜けて多かったですな。

※10km自己申告タイムによりクラス分けをしてトレーニングを行います。
※クラス:A(30分〜40分台) B(50分台) C(60分台) D(70分台) E(80分台〜)

最初にペース設定の相談。ペースメーカーの陸上部員さんが「1km4分ペースで様子を見ながら」というのを考えていると発言。いやいやいや。そんなの1kmでダウンです。もしかして、このクラスはみんなそれくらい走れるメンバーなのか? 不安を覚えるが、周りの方々も「それは厳しいっす」と反対意見続出。結局「1km4分半ペースで様子を見ながら」ということで落ち着いた。4分半なら想定通りのペース。この間のスピード練習でもそれくらいだったし、それならいけるでしょう。にしてもまぁ……。1km4分50秒の選手も、1km3分の選手も、10km30分〜40分台には違いないからなぁ、確かに。

てなことでスタート。うーん、実に十数年ぶりのトラック練習だ。2周半で1000mというこの感覚、芝生の中から通過タイムを読み上げる声、何だか色々と懐かしい。
てなうちに1000m通過。通過タイム4分22秒。……。う、嘘つき。まぁこうなるんじゃないかと、うすうす予想はしていたけどさ。

2000m通過は更に上がって4分16秒。おいおい……。

結局ついていけたのは、3000mまで。その後はずるずると差を広げられる一方。ついていった参加者も何人かいたけど、後ろから見ていると、その人たちも一人落ち、また一人落ちと、最後までついていけたのは3,4人くらいかな?

離された後はひたすら一人旅。前半飛ばしすぎて後半大失速というのは、いかにも何も考えてませんって感じで格好悪いので、自分なりにペースを落とさないようにと意地で頑張る。さすがに苦しいが、30分と時間が短いのがありがたい。離された3000m時点で、既に残り半分といったあたり。これくらいなら何とか持つ。

それにしても、ついていこうとしても突き放される、追いかけようとしてもつかまらない。この感覚も何だか妙に懐かしく感じる。もちろん普段走っている駒沢公園でも自分より速いペースで走っている人はいくらでもいるが、別にその人達とは一緒に走っている訳じゃないから抜かれても突き放されても、別に何も関係ないし。こういう一緒の練習をしている、でもその人達についていけない、というのがずいぶんと久しぶりだった。うーん、真面目に部活している気分だ。これはこれで悪くない。いや、走っている最中はめちゃくちゃ辛かったけど。。。

そんなこんなで30分終了。かろうじて7000mの通過は間に合った。

■最終結果

ラップタイム 通過タイム
1000m 4'22"36 4'22"36
2000m 4'15"97 8'38"33
3000m 4'16"46 12'54"79
4000m 4'14"40 17'09"19
5000m 4'16"46 21'22"26
6000m 4'16"88 25'39"14
7000m 4'13"00 29'52"14
7050m 10"80 30'02"94

おや?2000m以降、むしろ俺はちゃんとペース走できてるじゃないか。
後で聞いたところによると先頭集団は後半4'10ペース。30分終了時点で7200mだったらしい。150m差か。この化け物どもが。まぁ個人的にはこのペースで7km走れたのは自信になるか。

はてさて、次の練習会はどうするかな。このままのレベルで行くか、ひとつ落とすか。
普段こういうスピード練習はあまりできないし、たまにやったとしても自分との戦いになって挫折しやすいからな。こういう引っ張ってくれる存在があるっていうのは貴重な機会かもしれない。一つ限界を飛び越えるチャンスかも。とりあえずはもう一回このレベルでやって、その上でまた考えるか。
冷静に考えてみれば、これは世田谷246ハーフマラソンの協賛イベントであって、フルマラソンのための練習会じゃない。ハーフや10kmの練習会と考えれば、ゆっくり長くというのよりもスピードに重きを置いた練習をするのも悪くないかもしれない。

高野進ランニングクリニック1日目(講義編)

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世田谷246ハーフマラソンの協賛イベントでもある「高野進ランニングクリニック」に参加してきました。講師の高野進氏は、400mの日本記録保持者であり、バルセロナオリンピックのファイナリスト。今では末続慎吾選手のコーチであるといった方が通りがいいだろう。

どちらかというと練習会に興味があったというよりも、何回目かに行われるタイムトライアルで基準タイムを突破すれば(10km1時間以内)世田谷246ハーフマラソンの優先出走権がもらえるとのことで、そちらが主な目的ではあったのだが、内容も充実しているに超したことはあるまい。

それにしても会場となる大蔵総合運動場は噂通り辺鄙なところにある。用賀駅から歩いたのが、迷うは遠いはで散々だった。素直にバスを使うべきだったか。

 

開会式、準備運動の後、まずは講義が開始。本日のテーマは「正しい立位姿勢の作り方」。

基本は立ち姿勢をしっかりと(猫背にならない)。それから重心を前に持って行って走る。そのための前傾姿勢、それから脚を前に出すこと。後ろに蹴る力というのはほとんどいらない。腕振りは肘ではなく肩胛骨で(極端なところでは、腕振りをほとんどしているように見えず、肩胛骨だけでリズムをとっているランナーもいるとか)。などなど。

説明を受けた後、次はそれらを踏まえた具体的な実技講習。
うーむ、我ながら笑っちゃうくらいバランスとリズム感が悪い。

例えば、立ち姿勢をしっかりとするためのバランスチェック。
「これくらいはさすがに出来ますよね」と言われた第一段階(かかとを地面につけた状態で片脚を上げる、普通のバランスチェック)。膝を高く上げると、既に脚がプルプルと震えている。第二段階(つま先立ちで片脚を上げる)なんか言わずもがな。ものの数秒と持ちませぬ。

最近巷で流行の体幹ランニングですが、はい、私はその体幹が弱すぎますな。まぁ、逆を言うと、まだまだ伸びる余地があるということで+に考えますか。つうか、大昔の陸上部時代から体幹は弱かった気がするなぁ。。。だから当時もアップダウンに弱かったのか。

それから肩胛骨の動きを覚えるために、脚の着地と同時に肩を色々な方法で回す練習。。。自分では見えないので何とも言えないが、リズム感、というかタイミングが悪く、うまく脚と腕の同期が出来ている気が全くしない。

その後、すり足(ピッチ走法。身体を上ではなく前に持っていく)、キックアップ(ストライド走法。このとき地面を蹴るのではなく、足首をお尻に近づける動きの膝の曲げ伸ばしのみ意識すれば後は重心移動で自然と動く)など、などと、1時間近くみっちりと動きの練習を行った。

「脚ではなく重心移動で走る」とか「腕振りは肩胛骨で」とか、これ自体は最近は色々なところで聞く話ではるが、言葉で言われてもいまいちピンとこないだろう。今日みたいに具体的な実践練習として学べるのは良い機会だった気がする。

後半に続く。

無欲の17km

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今日のRUN:駒沢公園8周(17.2km)

台風一過の週末。ここのところ、スピードだったり距離だったりスタミナだったりと、自分と闘いながらのランニングが多かったので、今日は久々に何も考えず気ままにラン。当然時計も外して走る。

序盤、前回とは打って変わって1周がやけに長く感じる。集中力の差かな。それに、長さを感じるのはやっぱり距離じゃなくて時間なのかな。まぁ集中力だけの問題で、気ままに走っているだけあって呼吸も脚も何の問題もなかったけれども。

とか何とかやっているうちに6周目に入ったあたりからふと考え始める。もともと今日は7周、15kmの予定でいた。残り2周。この周が終わればラスト1周か。この感じなら、まだまだ走れそうだよな。今日は序盤はリズムに乗り切れていなかったし、いつもに比べて特段調子がいいわけでもない。なのに、いつもならいつやめようかどうしようか、という葛藤をしていたのに、今日はもう一周しようかどうしようかなんて考えているなんておかしなモノだ。そして7周目。いつもならラストスパートをかけるところであるが、今日はそのままのペースで続ける。脚はさすがに疲労を感じ始めているが呼吸は全然平気。うん、これは行けそうだ。8周目に突入することを決断。

こういうとき、駒沢公園の1周約2kmという手頃な距離のコースはありがたい。これが皇居みたいに1周5kmとかあると、おいそれと次の周回に突入しようなどと決断できない。もっともその分、同じ距離を走るにも周回数が増えるので途中で集中力が切れてしまうことがあって善し悪しなのだが。

でもって8周目。あろうことか、9周目どうしようかななどと考えながら走る。9周目したら19kmだろ? そしたら切りのいいところで、もう半周プラスして20kmとか、10周ジャストまで行きたくなるよな? 今の調子なら走れないことは無さそうだけど。。。うーむ。などなど。まぁ別に今日は気ままにがテーマだったんだから、無理をするところではないか、ということで結局8周で終了したけど。何にしても、この間の10周ランのときの葛藤とはえらい違いだ。無欲の勝利という奴ですかね?

ただ一点だけ反省も。もともと7周で終了する予定だったので、途中給水をとっていなかったのだが、さすがに8周目に入って15kmを超えてしまうと給水無しはちと無謀かも。走り終わった後、口の中の水分が明らかに足りていなかった。これは9周、10周はやめて正解だったかも。

風が強く吹いている

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「俺は証明したかったんだ。弱小部でも、素人でも、地力と情熱があれば走ることはできる。誰かのいいなりにならなくても、二本の脚でどこまででも走っていける。俺は、箱根駅伝でそのことを証明したいと、ずっと願ってきた」

風が強く吹いている」より

直木賞作家三浦しをんの受賞第一作。かつてエリートランナーでありながらそれぞれに挫折を味わった主人公の二人が、陸上とはまるで縁のない八人を巻き込んで箱根駅伝へと挑戦する青春小説。

陸上小説というと「一瞬の風になれ」が有名だが(実はこちらは読んだことが無いが、確か4継の物語だったはず)、ジョギングやマラソンをやっているような人たちにはこちらの「風が強く吹いている」の方が共感がもてるんじゃかないだろうか?
ストーリーはある意味王道的だが、青春小説が好きな人にはお勧め。素直に感動できます。
特に、主人公の二人だけでなく、周りを固める八人のメンバー達のバックグラウンドが丹念に描かれる箱根駅伝本番のシーンは(実に全体の半分近くが費やされている)見事のひとことだ。

ただし、高校時代に陸上をやっていた人間からすると(今や面影はまるでないとはいえ。。。)、色々と突っ込みどころがあって、素直に共感できない点もちらほら。
例えば、初めて参加した記録会では、素人の8人中6人が、箱根駅伝予選会の参加標準記録(5000m17分)をあっさり突破してしまう。しかも、うち14分台1名、15分台3人。いくら何でもその設定は陸上を舐めすぎだろ(ちなみに高校時代の私のベストタイムは16分20秒。3年間、実質2年間だけど、必死で到達したタイムがこんなにあっさりとクリアされるとなぁ)。かといって、延々と成長の過程を描写していたらとても1冊にまとまらないのも分かるから物語の進行上仕方がないというのは理解できるのだが。

その点現在連載中のコミック版の方は、そのあたりがリアルに描かれていて、感情移入がしやすい。同じ初参加の記録会のシーン。主人公二人を別枠として、他のメンバーは一番早くても17分半と、まさに惨敗というように原作から変更されていた。
あるメンバーの台詞「高校3年間どんなにがんばっても17分切れなかった俺がか…!?」には、思わずうんうんとうなずきそうになりました。決して速いタイムでもないのは確かでしょうが、素人がそんなに簡単に到達できるようなレベルでもないでしょう。そのあたりをきちんと描いているコミック版のほうが、共感できて個人的には好きです。コミック版はまだ2巻(もうすぐ3巻が発売されるはず)。逆にここから、箱根駅伝で勝負できる14分台までの成長をどう描くか、というのが非常に興味深いところではあるが。。。

そういえば、遂に映画化もされるらしく、エキストラの募集がされていたらしい(情報源はこちら。http://stepblog.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_bce4.html)。映像にはすごい向いている作品だと思うので、こいつはすごい楽しみだ。エキストラには陸上経験者を募集しているくらいなのだから、「奈緒子」のときみたいに走る姿がリアルに撮影されていることを期待(マラソンや駅伝をテーマにした映像作品で、走るフォームが素人丸出しだと、さすがに白けるんだよね。。。)。あっ、でも逆に、走ることの素人の役者さんが役作りのために練習して走れるようになっていく姿を映像化すれば、むしろこの作品にとっては一番リアルなのかも。

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