レースレポート@リスタートタイムトライアル
レース/大会代々木公園は織田フィールドで行われたリスタートのタイムトライアル5000mを走ってきました。
実に13年ぶりのトラックレース。そして意外にも5000mはお初のレースなのです。
ラスト1周を知らせる鐘の音。先頭ランナーの名前やペースを読み上げる実況アナウンス。ロードとは違う、トラック独特の声援(どこが違うというのは、なかなか説明がしずらいけれども、一般市民がかけてくれるロードの声援に対して、ランナーがランナーのためにかけるトラックの声援、の違いといった感じでしょうか?)。色々と懐かしさがこみ上げてくる雰囲気です。
1組目の、思わず「これってLSD?」と見間違えるようなほのぼのレース、続いてJogNote仲間の参戦した2組目のレースを見届けて、アップに出かける。さすがに、ハーフやフルのようにノーアップで5000mを走ろうモノなら、肉離れあたりは固いところです(^^;)。
私の参加する組が近づいてきたところ、ふと空を見上げると、見事な虹が! 見事な円弧を描いていて、しかも2重にかかっている! 写真では2重になっているのが分かるかどうかは微妙ですが(^^;)。これは幸先がいいのかな??
組が進むに従って、徐々にペースアップしていくランナー達。私が走る6組目ともなると、いかにもアスリート!的な格好のランナーが増えてきます。うぅ、何か既にオーラで負けているような気が。。。ちなみに6組目は、19'30と19'00のペースメーカがつく組です。
そんなことをしているうちにいよいよスタート。
今日の目標は19'30のつもりでしたけど、どうせイーブンペースで最後までなんて無理だし、JogNote仲間には19分切りをたきつけられていることもあるので、19'00のペースメーカにつけるところまでついていくことにします。
ロードレースではなかなかお目にかかれない激しいスタート。そうそう、これこれ。トラックレースのスタートはこうなんだよね。1500mのスタートなんかまさに戦場だったからな、と昔を思い出す。アドレナリン全開!といった感じです。
例によって、前に何人かが飛び出していて、その後ろに19分のペースメーカ率いる集団が10人くらい。何とかポジションを確保して、その最後尾につく。
先週の金曜日に、これまたJogNote仲間達とトラックのスピード練習(1人1200m×4本をリレー形式で)を実施しており、そのスピードを身体に刻み込んでおけば、今日の目標ペースは楽に感じるはず? などと甘いことを考えていたりもしましたが、、、どうやら、世の中そんなに甘くないらしいです。1200mの通過でちらりと時計を見ると、金曜日の一番遅かった周回よりも遅いペース。それでもすでにアップアップ。こんなんで最後まで持つのだろうか??
2000m通過。駄目だ。もうついていけそうにない。離れる。。。
ん? 集団の中で私の前を走っていたランナーのスピードが落ちている。横に並ぶ。呼吸がかなり乱れている。多分、自分の方がまだ呼吸は整っている。
「そうか! この位置を走っているようなランナーでも、辛いのはみんな同じなんだ! 自分だけが辛いんじゃない!」、、、と、どっかで聞いたようなベタな思考をトレースして、何とか持ち直す。でも、私に勇気をくれたその見知らぬランナーは、そのまま後ろに後退してしまったようです(^^;)。
3000m通過。そんな精神論で身体を持たすにも限界がある。苦しい。まだ5周も残っている。今のペースだとどれだけのタイムになるのかの計算なんかとてもできない。ただただ集団についていく。ついて、、、駄目だ。ついていけない。
、、、と思ったら、あっ、また前のランナーが落ちてきた。そのランナーをかわしているうちにまた集団の最後尾につく。
ちくしょう! どうやら、どうあっても楽をさせてくれない気らしい(^^;)。
4000m通過。後1km。気力も限界。さすがに集団から離れてしまう。30mくらい開いたか? 後ろを振り返るとこちらも結構離れて一人旅。残りたった2周半、されど2周半。もう無理、いやまだいける、無理、いける。。。スパートをかけるか? いや、この位置からじゃ最後まで持たない。頭の中を強気と弱気が入り乱れる。
残り400m。スパートは、、、まだ無理。残り200mからだ。せめて前をいくランナーの背中から目を離さない(私の持論ですが、これスパートの基本です。意識してペースを上げなくても、これだけでスピードは確実に上がります)。
残り200m。おっ、前のランナーとの差が詰まってきている。ひょっとしたら追いつくのか? 最後のエネルギー投下。脚はもはや動かないので腕振りで身体を前に持って行く。残り100m。これぞ、ザ・もがき走。渾身の走りで駆け抜ける。結局前のランナーには届かなかったけれども、1秒差まで詰め寄れました。
タイムは、、、19'03"30。この組の24人中8位ってところです。
はは、19分切りには、3秒届かなかったか。たった3秒。。。つっても、このスピードでの3秒っていったら、結構な距離あるわな。惜しい、という程のものでもないか。
にしても、久々のトラックレース。トラックレースは、体力よりもスピードよりも、何よりも精神力が一番必要、というのを久々に痛感しましたな。。。
その後、クールダウンをしつつ、残りの7,8,9組のレースを見届ける。最終組なんかはもう別世界の走りですね。私も市民ランナーとしては決して遅い方じゃ無いはずですが、この組ではぶっちぎりの最下位確実です。というか、このまま高校の県大会レベルくらいでは通用しそうな勢いです。
さて、長くなってしまいましたが、最後は恒例の大会の感想ということで。
- 市民ランナーにとっては敷居が高そうなトラックレースですが、この大会ならば安心して参加できます! 最初の方の組はまさにほのぼのレース♪
- そんなんじゃもの足りん!というシリアスランナーの方も、上級組に振り分けられれば心躍るレースが楽しめるはず!
- 途中給水も用意され、元オリンピックランナーが目標タイム30秒ごとくらいにペースメーカとしてついているという至れり尽くせりな運営!
- 今回は夏の開催ということで、夕方〜ナイターにかけての開催という気配りも嬉しい!
- スタッフに雨男でもいるのか、何故か過去5回中3回が大雨という天気運のなさ(^^;)。今日は晴れて良かったぁ〜。
5000mだけでなく、1500mの種目もありますし、トラックには興味あるけれど敷居が高そうだからなぁ、という理由で躊躇している人には迷わずお勧めできる大会です! スピード練習の一環として参加するのもありかと思います。
さーて、次回の開催はいつなんでしょう? 日程があえば、次回も参加したいところです。そして次こそは夢の18分台を!!
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2009 年 10 月 11 日 19:48 posted by 13年ぶりの1500m走@リスタートタイムトライアル | 時計を忘れて走りに行こう