世田谷246ハーフマラソンの協賛イベントでもある「高野進ランニングクリニック」に参加してきました。講師の高野進氏は、400mの日本記録保持者であり、バルセロナオリンピックのファイナリスト。今では末続慎吾選手のコーチであるといった方が通りがいいだろう。
どちらかというと練習会に興味があったというよりも、何回目かに行われるタイムトライアルで基準タイムを突破すれば(10km1時間以内)世田谷246ハーフマラソンの優先出走権がもらえるとのことで、そちらが主な目的ではあったのだが、内容も充実しているに超したことはあるまい。
それにしても会場となる大蔵総合運動場は噂通り辺鄙なところにある。用賀駅から歩いたのが、迷うは遠いはで散々だった。素直にバスを使うべきだったか。
開会式、準備運動の後、まずは講義が開始。本日のテーマは「正しい立位姿勢の作り方」。
基本は立ち姿勢をしっかりと(猫背にならない)。それから重心を前に持って行って走る。そのための前傾姿勢、それから脚を前に出すこと。後ろに蹴る力というのはほとんどいらない。腕振りは肘ではなく肩胛骨で(極端なところでは、腕振りをほとんどしているように見えず、肩胛骨だけでリズムをとっているランナーもいるとか)。などなど。
説明を受けた後、次はそれらを踏まえた具体的な実技講習。
うーむ、我ながら笑っちゃうくらいバランスとリズム感が悪い。
例えば、立ち姿勢をしっかりとするためのバランスチェック。
「これくらいはさすがに出来ますよね」と言われた第一段階(かかとを地面につけた状態で片脚を上げる、普通のバランスチェック)。膝を高く上げると、既に脚がプルプルと震えている。第二段階(つま先立ちで片脚を上げる)なんか言わずもがな。ものの数秒と持ちませぬ。
最近巷で流行の体幹ランニングですが、はい、私はその体幹が弱すぎますな。まぁ、逆を言うと、まだまだ伸びる余地があるということで+に考えますか。つうか、大昔の陸上部時代から体幹は弱かった気がするなぁ。。。だから当時もアップダウンに弱かったのか。
それから肩胛骨の動きを覚えるために、脚の着地と同時に肩を色々な方法で回す練習。。。自分では見えないので何とも言えないが、リズム感、というかタイミングが悪く、うまく脚と腕の同期が出来ている気が全くしない。
その後、すり足(ピッチ走法。身体を上ではなく前に持っていく)、キックアップ(ストライド走法。このとき地面を蹴るのではなく、足首をお尻に近づける動きの膝の曲げ伸ばしのみ意識すれば後は重心移動で自然と動く)など、などと、1時間近くみっちりと動きの練習を行った。
「脚ではなく重心移動で走る」とか「腕振りは肩胛骨で」とか、これ自体は最近は色々なところで聞く話ではるが、言葉で言われてもいまいちピンとこないだろう。今日みたいに具体的な実践練習として学べるのは良い機会だった気がする。
後半に続く。