あきらめんのは楽だ

練習記録

あきらめんのは楽だ。一度あきらめたら次はもっと抵抗なくあきらめてしまう。その次はもっと。そのまた次はもっともっと。

「風が強く吹いている(コミック版2巻)」より

今日のRUN:駒沢公園6周(12.9km)

天気予報では今日も雨でもおかしくなかったが、何とか持ちこたえてくれたようで、9月最初のラン。

ムシムシして、1周目から早くも汗だくになる。そんな中、快調なペースでランニング。1周、2周、3周。。。いや、快調というよりオーバーペースか、これは? 呼吸はまだ乱れていないようだが、苦しさは感じ始めている。表に出ていないだけで心拍数は間違いなく上がっていそうだ。脚も重くなってきている。まだたった半分だというのに。

4周目。ペースは意地で落とさない。疲労の分少しは落ちていたかもしれないが、大きくは落とさずに踏ん張れたはず。たった6kmでダウンできるか。

5周目。明らかに脚の回転が落ちている。5周目はひたすら自分との戦い。「もうペースを落としてしまおうか」「6周の予定だったけどこの周で終わりにしようか」「今日はスピード練習ってことで距離はしょうがないよね」などなど。弱い自分が脳内で語りかけてくる。で、そんなときに平行して頭の中をよぎっていたのが、冒頭で引用した「風が強く吹いている」の台詞。あきらめんな、諦めたら終わりだ。自分を鼓舞しながら走る。「辛い」「いややめちゃ駄目だ」「でも無理は駄目だよね」「それって言い訳に過ぎないって自分でも分かっているよな」。まさに漫画でいう天使と悪魔が頭の中で争っている感じだ。そんなこんなで葛藤しながら5周目終了地点までたどり着く。ここでスピードを緩めたら間違いなく止まってしまうというのが分かっていたので、そのまま何とか走り抜ける。

6周目。ラスト1周となって最後の力を振り絞れるようになり、集中力も取り戻す。ラストともなればスピードも上がる。呼吸もさすがに乱れてきたものの、何だ意外とまだいけるじゃないか。やっぱりラスト1周となれば気力もよみがえってくるモノかな。今日の予定が7周だったら、間違いなく途中で挫折していたような気がする。結局そのまま最後まで落とさずに、ラスト200mはしっかりとラストスパート。タイムをとっていないからどれくらいかは分からないが、しっかりと前半よりも速いタイムが出てたはずだ。

こういう、自分と葛藤しながらも、最終的にいい結果が出せたっていうのはなかなかに気分がいい。それに長距離を走りきるためには、スタミナも大事だが、それ以上に集中力を持たせることの方がもっと大事だ。今日はメンタルトレーニング的な意味でもいい練習になった感じだ。

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