それでも春はやってくる
未分類長野マラソンの中止を受けて公式ページの掲示板が荒れていたり、買い物に行けば例によって買い占めでがらんとした棚に寂しさを感じたり、そもそもテレビのニュースからは被災地の以前抜き差しならぬ状況が伝えられ、気持ちがふさぎ込むことも多い今日この頃。
それでも季節は巡り、確実に春は近づいて来ています。
先週のチャリティラン以降「落ち込むのはこれで終わり」と決め(この言葉はJogNote仲間から拝借(^^;)、またぼちぼちと走り始めましたが、そんな春の訪れを確実に感じるようになりました。
そして、微力ながらであっても勇気をもらうようなニュースや、心温まる出来事もあります。
一つは仙台国際ハーフの件。
長野マラソンを始め次々とマラソン大会の中止が決まっている中、被災地ど真ん中の一つ、仙台国際ハーフマラソンの公式ページが先日更新されていました。その内容は「現在、開催の可否を関係者と協議中」とのこと。
「まだ諦めていない!」
この姿勢に正直胸が熱くなりました。実際のところ開催はかなり厳しいと思いますし、最終的な結論は他と同じ「中止」の可能性はかなり高いと思っています。それでもこうして、被災地である仙台自らが見せてくれた「諦めない」姿勢。それだけで勇気をもらったように思います。
そして、万が一開催されたら……。ミラクルですよね。「仙台は、東北は、日本は、地震なんかに負けない!」そういうメッセージをこの上なくアピールすることができると思います。同じく東北の「いわて銀河100kmチャレンジマラソン」も、同じような理由で開催が決定したそうで、このニュースも勇気を与えてくれます。
結果として中止になったとしても、今はこの諦めない姿勢を見せてくれただけでも充分意義があったと思います。
(3/31 追記:やはり中止で決定しましたが、ギリギリまで可能性を検討してくれたその姿勢だけで満足です。しかも全額返金だなんて……。既にそれなりに使っていただろうし、復興にも回したいだろうに。返金分はそのまま義援金として募金しようと思います)
そしてもう一つは、今日砧公園を走っていて見かけたメッセージ。木の枝を置いて「がんばれ日本」と描かれていました。「土に木の枝で描いて」じゃなくて「木の枝を置いて」です。少しでも長く残すためでしょうか? その一手間に描いた人の気持ちが伝わってきます(深読みしすぎ?)。
世知辛いニュースも多いですが、この気持ちがある限り日本はまだまだ終わりじゃない! そんな温かい気持ちになりました。
最後に、ランニングとは全く関係ないのですが、「地震に負けない姿勢」ということで、本(というかマンガ)の紹介を。
「うちのトコでは」という、最近流行りの擬人化漫画というやつで、各都道府県を擬人化した県民性マンガです。全体的にはほのぼのして楽しめるマンガでそれだけでも結構お勧めなのですが(この手の作品にありがちな、いわゆる萌え狙いの絵柄でもないので、広く受け入れやすいかと)、1巻の後半に「本州・四国連絡橋」にまつわるドキュメンタリーがあり、これがまた思わず涙を流しそうになるシーンが目白押しで、読み応えがあります。その中に、ラストの少しだけなのですが、阪神淡路大震災のシーンが出てきます。
被災から1ヶ月後のアンケートにて「神戸を離れたくない」と回答した人が88%もいたこと、離れたくない理由として「他に行くところがない」「仕事・生活基盤」などの理由を差し置いての圧倒的ナンバー1が「この街が好きだから」であったこと、そして2001年には見事被災前の人口を上回る復興を見せたということ、このシーンには、私も恥ずかしながら涙腺が思わずゆるんでしまいました。
こんなときに地震をネタにした(ごく一部ですが)マンガの紹介など不謹慎かなとも思ったのですが、逆にこんなときだからこそ、実際に地震を乗り越えた神戸の力強さというのは勇気につながるかと思い、敢えて紹介させていただきました。先ほどのアンケートやこのマンガの「神戸」のところを、この東北の被災地の地名、あるいは日本と置き換えて読んでみると、少しでも勇気がもらえるのでは?と思います。
明けない夜は決してない。どんなに辛くても、それでも春はやってくる。まだまだ大変な時期は続くと思いますが、被災地の皆様に、そして日本に、一刻も早く本当の春が訪れますように。
<関連する投稿>
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仙台国際、中止に決まりましたね。これは仕方なし。原発問題が起こらなかったとしても、即中止でも納得でした。これでキレイに全部のレースがなくなり、明日から4月。来シーズンに向かって、新たな気持ちで走り始めようと思ってます。来期はがんばるぞ~。もうくよくよせずに、元気よく、毎日の生活を充実させようと思ってます。
2011 年 3 月 31 日 13:02 posted by みぎ姉
はじめまして。長野マラソン中止が決まった時、感想ブログを検索して訪問させていただきました。
駒沢、砧が拠点、そして仙台ハーフへの熱い思い!「レースは一期一会」。圧倒的共感とともに拝読いたしました。
仙台ハーフに出るためにランニングを続けてきたと言っても過言ではない私にとって、今回の大震災そして仙台ハーフの中止決定は痛切のきわみですが、必ずや再生・再開の道は拓けると信じ、今自分のできることをしっかりと果たしていこうと意を新たにしております。
2011 年 3 月 31 日 22:23 posted by ハギ
>みぎ姉さん
はい、これでホントにリスタートですね。
来シーズンのレースエントリーもまたすぐに始まるでしょうし、いつまでも落ち込んでいられませんよね! お互い気持ち新たに頑張りましょう!
2011 年 3 月 31 日 22:29 posted by 真琴
>ハギ さん
初めまして&コメントありがとうございます!
そして様々な想いに共感してくださって本当に嬉しいです。
ハギさんのブログも拝見させていただきました。仙台市のHPに掲げられたという「ともに、前へ 仙台」。とても心に響く言葉ですね。
私も去年の大失速のリベンジ、来年は大規模市民レース化を検討中というだけに、今年の仙台には並々ならぬ想いがありましたが、今は再生を信じて、今の自分に出来ることをやるしかないですよね! ともに前へ進みましょう!
2011 年 3 月 31 日 23:42 posted by 真琴