42.19GO!!―運痴女のフルマラソン挑戦記
ランニング関連メディア(雑誌・本・etc)フルマラソンは運痴の私にも平等に厳しく そして優しいスポーツでした
久々に本の紹介を。運動経験の全くない女性漫画家が、ひょんなことからフルマラソンを走る羽目になり、その挑戦の軌跡を面白可笑しくつづった、ドタバタ"ノン"フィクション漫画(帯によると、『実録スポコン(?)ランニング・コミック』)です。
感動の物語、、、というよりは、テレビのバラエティ番組のように、素人にマラソンを走らせる様を面白可笑しく描いてやろう、という感じのコメディなのですが(何しろ1話ごとに必ず落ちがつく!)、さりげなく混ぜられているランニングの豆知識は、なかなかに役立つものが多かったりします。
LSDやインターバルあたりは、既に走っている人には常識の範囲内なんでしょうが、ノルディックウォーキングや腹筋のしかた、ヨガに、スポーツアロマなどなど、描かれているTIPSは、下手なランニング指南書顔負けなほど盛りだくさんです。私も、今度サーキットトレーニングとかを自分の練習に取り入れようかなぁとか思っちゃいました。
そして、コミカルに描かれながらも、特に後半には思わず涙してしまいそうな台詞がいっぱい。冒頭に引用した台詞もそうだし、他にも「走るのは一人きり。自分の弱さや情けないところに向き合うのも自分。それなのに私は一人じゃない」「自分を知って、そこから目をそらさない。やれることを探すんだ。自分は自分。私なりの精一杯でがんばるしかないんだ!」など、さすが実話なだけあって、心にしみる台詞が随所に出てきます。コメディ漫画と侮れません。
出版社の思惑にまんまとはまっているような気がしないでもないですが、かなり楽しめました。「走ることには興味はあるけれど自分には無理だ」と思っているような人にこそお勧めしたいです。既に走っているランナーの方も、忘れていた初心を思い出させてくれるかもしれません。まだ走っていない人には背中を一押ししてくれる勇気をもらえる、走っている人は「そうそう、そうだよね。だから走るっていいよね」と共感ができる、そんな一冊だと思います。
そんな私も長野マラソンまで後10日。初フルを走りきったそのとき、一体何を感じることができるんだろう?
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