湘南国際マラソンのレベル別ランニングクリニック@4日前(笑)

ランニング関連イベント

今更になってしまいましたが、先週の土曜日に、湘南国際マラソンのレベル別ランニングクリニックに参加してきました。私が参加してきたのは、「参加資格:サブ3レベルのランナー、またはハーフの部の参加者(つまりハーフ90分切りレベル)」というガチレベルの部。なんと言っても『ガチ走 !湘南国際マラソン ブートキャンプ』なんていう恐ろしいサブタイトルがついている代物でした。

「死んじゃわないだろうか?」と内心どきどきしながら参加してきました(^^;)。

講義内容を少しはちゃんとまとめないと、とか思っていたらずいぶんとアップが遅くなってしまいましたが(しかも結局、まとまっていない(^^;))……。

まずは、ランニング戦闘力なるものを測定。詳しくはリンク先のニューバランスのページを見ていただくとして、2種類のジャンプ(1:合図に合わせて5回ほど高くジャンプ 2:10回ほど連続でジャンプ)で、効率の良いランニングに必要な5項目(筋力/スピード/ばね力/ボディ剛性/動作の安定性)を測るというもの。

ちなみに私は、最初の大きくジャンプのところで加減が分からずに飛んでしまって、着地で思いっきりよろけてしまったためか、ボディ剛性がかなり低く出てしまいました(^^;)。まぁそれがなかったとしても、確かに体軸は弱いです。

逆に高かったのはスピード。これだけは、サブスリーランナーの平均であるという80を超えていました。

逆を言うと、筋力/ばね力(滞空時間を接地時間で割ったもの。つまりは短い接地時間でどれだけ長く飛んでいられるかの指標)は、平均には達しているもののサブスリーを目指すにはまだまだ鍛える必要があるということか。

数字で言うと「動作の安定性」も高かったんですが、これは連続ジャンプでどれくらいばらつきが少ないかという値で、よほどの運動初心者でない限りは、フルマラソンを完走できるような人ならば大抵高い値が出るので、あまり意味は無いそうです。

計測の後は、龍谷大学の長谷川裕教授から、上記のランニング戦闘力の見方とランニングエコノミー(ランニング効率)のよい走り方についての講義。抜粋してみると、

  • ランニングエコノミーがよい走り方とは、「重心上下動が小さい」「筋力発生率が高い」「接地時間が短い」「ブレーキング局面が短い」「ボディ剛性が堅い」「弾性エネルギー(バネ)の貯蔵と利用率(バネが使えると筋力が温存できる)」などの特徴がある
  • ボディ剛性は堅い方がいい。例えば、猫背で連続ジャンプするのと、背筋をピンとのばしてジャンプするのとで、どちらが弾むか? 当然ピンと張っている(身体の状態としては堅い)ほうが弾む
  • 一歩のスピードは、「(接地時間+滞空時間)÷ ストライド」になる。つまりはスピードをあげるには、接地時間か滞空時間を減らすか、ストライドを広げること。ストライドが広がれば必然的に滞空時間は増えるので、つきつめれば接地時間を短くすることがスピードを上げるのに必要なこと
  • 裸足ランニングにせよ、かかと着地でなくフラット着地やつま先着地に変更するにせよ、効果が出るには時間がかかる。今まで特定の箇所(膝)に集中していた衝撃が分散されるようにはなるのは事実でも、その代わりに今まで負担のかかっていなかった箇所に分散された衝撃がまわるようになるのも事実。したがって、フォーム変更した状態でのトレーニングでは距離は減らす必要があるし、即効性があるものでもないことは忘れてはいけない
  • 筋力/スピード/ばね力については、サブスリーレベルとそれ以下では明らかにスコアが変わってくる(もちろん、3時間台、4時間台、5時間台のランナーでの比較でもそれなりに差はでるのだけど、3時間台からサブスリーレベルとの差は、それ以上に顕著に現れる)

などなど。

ランニング理論にたった1つの正解があるとは思えないけれど、だからこそ色んな人の指導を受けるというのは非常にためになる。時には同じような内容を聞くし、時には人によって正反対のことを聞くこともある。なかなか興味深いお話でした。少なくとも、今日聞いた話は、結構千葉ちゃんの講義や、高野進ランニングクリニックで聞いた話とも通じるところがあるかな。それだけ本質に近いということかもしれないですね。

 

講義の後はいよいよ実技。
せっかくですので、ニューバランスの裸足感覚シューズ「minimus」の試し履きもさせていただきました♪

普通のシューズはかかとが厚くてつま先にむかってだんだん薄くなっていくけれども、この手の裸足感覚シューズでは、かかとからつま先までほぼ同じ薄さになっているといて、そのおかげでかかとでなくミッドフット、フォアフットでの着地がしやすくなっているのが特徴。
実際はいてみると、若干いつもと違う踵の感じに違和感のあったものの、概ね普段レース用としてはいている薄型シューズ(アディダスのCS5、、、本来クッションタイプなんですけどね、これも)と似たような感じ。1000mのレペも8本走りきれたし、ふむ、そんなに合わないということはなさそうだな。足裏の感覚を鍛えるにはいいかもしれない。

何より嬉しかったのが、足幅の狭いモデルがあること。私の足幅はCという極細なので、なかなかマッチするシューズが少なかったりするんですが、今日履いたシューズはDタイプ(Dタイプがあること自体珍しい)にも関わらず、ぴたりとマッチ(というか、ジャストフィットすぎて足を入れるのに若干苦労したくらい(^^;))。今までシューズはアシックスかアディダスでしたが、ニューバランスも悪くないかなと思い始めました♪

 

実技は湘南ベルマーレのトライアスロンヘッドコーチである中島靖弘コーチの指導。
個人的には、お腹をしめる感覚を「服を買いにいったときに、胴回りのサイズを測られるときのようなお腹の感覚で」という例えが秀逸でした♪(要するにお腹を意識的に締めろという話)。実際、猫背のときと、張ったときとで、弾み方が全然違うのが自分でもよくわかりました。

スキップやジャンプで形作りをやった後は、大磯ロングビーチのプールサイド(1周約530m)を使って、1000mのレペティションを5〜8本という本格的メニュー。さすが、エリートの部限定セミナーだ、容赦ない(^^;)。

Aチーム(フル2時間半以内+3時間以内目標)とBチーム(フル3時間以上目標+ハーフ参加者)に分かれて実施ということで、私はBチーム。走る前は皆さん、Aチームは4分を切るくらい、Bチームは4分10秒くらいとかいう話をしていましたが、、、はい、欠片も信じていませんでしたよ、もちろん(笑)。

一応今日は、もがくのではなくフォームを意識して、最初から最後まで同じペースで走れるようにというお達しがあったし、試し履きで普段と違うシューズを履いている人が多いから、という事情を差し引いたにしても、これだけのレベルのメンバーが集まって、そんなペースで落ち着く訳がない(^^)。案の定、スタートすると前に飛び出す人多数でした。

最終的に集団は結構ばらけたのですが、私のタイムですと、、、

1本目 3'38"11 rest 2'25"67
2本目 3'42"64 rest 2'09"90
3本目 3'41"28 rest 1'59"58
4本目 3'40"51 rest 2'05"27
5本目 3'38"26 rest 1'59"08
6本目 3'39"99 rest 2'23"06
7本目 3'38"33 rest 2'48"52
8本目 3'36"12

後半は結構しんどかったですが、最後まで3分40秒イーブンで走れましたので、まぁ合格点でしょう♪ というか、8本全部やるつもりはなかったのに、抜けどころを誤ったあげくに、8本目の前にコーチに「ここで終わったら意味ないぞ」みたいなことを言われたら辞めるに辞めれませんでしたよ(^^;)。

 

何にせよ、色んな意味でいい刺激を受けることができました。お土産も色々ともらってこれで無料とは素晴らしい! 参加してよかったです。湘南に向けて、そして大本命のつくばに向けて、この経験が生きるといいな♪

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