レースレポート@世田谷246ハーフマラソン
レース/大会いよいよ、世田谷246ハーフマラソン本番。どちらかというと寒いよりは暑い方が調子がいいのだが、残念ながら肌寒いどんよりとした天候。まぁその分、記録はねらいやすいか? スタンドの最上段で、準備運動、そしてぴょんぴょん飛び跳ねながら身体を温める。久々のレース用シューズのおかげか、身体が軽い気がする。
ランニングクリニックやら、先日のランニングラボなどで、ここ最近速いペースには慣れてきている。問題は、走り込み不足で、後半までスタミナが持つかどうかか。さーて、どうなることかな。
序盤(スタート〜第一給水所)
5分前当たりから、アナウンスが。3分前、1分前。集中力が高まる。この緊張感が意外に心地よい。
そして、スタート。スタートラインまでのロスは6秒程度。まずは、無理に前に出ることはせず、流れに任せて、でも去年のように落としすぎないように、上げれるところは上げて走る。何となく去年より混雑していない印象。さほど詰まらずに走れる。駒沢公園を抜けて公道に出ると、まもなく1kmのポイント。通過タイムが4分38秒。上出来。去年は5分半くらいかかっていたからな。さーて246に差し掛かって、ここからが本番。次の1kmは、4分15秒。OK。まずまずのペースだ。ペースは相当意識して抑えめにしている。それでこのタイムなら出足上々だ。今日の設定タイムは1km4分20秒。4分10秒を切るようならばオーバーペースなので気をつけないと。
しかし、良いペースは良いペースなんだけど、、、。腹部になにやら違和感がある。消化不良か?そうならないように、朝食は2時間以上前に、食べたものもおにぎりにしておいたのだが。この違和感がタイムに出て、次の1kmは4分26秒まで落ちる。この違和感が続くようだとまずいな。次の1kmは何故か妙にタイムがあがったものの、次の2kmはほとんど、4分半近くまで落ちている。そして最初の給水ポイント。水がのどを流れた瞬間、まずいと感じた。しばらくして、胃の中から逆流しそうになる。あっぶねぇ。これは本格的にまずいかもしれないな。。。
中盤(5km〜15km)
この手の腹痛は、走っているうちに治ると信じて、ペースを維持する。2回目の給水ポイントで、再度胃が逆流しそうになったものの、それ以降は何とか持ち直したようで、その後はさほど気にならなくなった。だけど、どうも1kmごとのタイムが安定しない。ペース感覚にはそれなりに自信があったのだが、上がったと思ったら、がつっと落ちてを繰り返す。去年は東農大のかしましいお姉様方が、おしゃべりしながらも見事に1km4分半で刻んでいるのについて行って、大分安定していたのだが、今年はそうしたペースメーカもいない。ただ、それでも4分20秒台はキープできているので、去年よりは間違いなくいいペースで走れている。余力の残り具合も、10km以降4分40秒台に落ち込んだ去年と違い、まだまだいけそうだ。
多摩川を折り返して、10kmを通過。44分ちょっと。残り11kmだから、まだ半分は過ぎていない。さすがに90分切りは無理そうだが、目標の95分切りは充分ねらえる。このあたりから、目黒通りの大坂に入る前にタイムを稼いでおこうとペースを上げる。いや、上げたつもりなのだが、思ったほどには上がらなかった。まぁいいか。1kmごとのタイムで比較しても、去年よりはいいタイムが出ているんだ。ここで上げすぎると最後が持たないし。このペースを維持していれば、充分記録更新だ。そして多摩川を抜け、いよいよ目黒通りに突入。
終盤(目黒通り〜駒沢公園)
世田谷246最大の難所とも言える、目黒通りの登り坂に突入。前を走っている人たちも、目に見えて失速している。登り坂はピッチ走法、という聞きかじりの知識を頼りに、ストライドを縮めて小刻みに脚を動かす。「登り坂では、脚はおいていくだけ」とこれまたうろ覚えの呪文を唱えながら一歩ずつ。あれ? もう登り切った? この坂こんなに短かったっけ? 去年走ったときには、途方もない坂に思えたが、一度経験して心構えがあったせいなのかどうか、傾斜はともかく長さについては思いの外あっさりと通過。いける! ここで確信した。さすがにこの1kmは4分30秒台まで落ちたけど、完全にこの坂で足が止まった去年と違い、今年はまだまだ走れる。残り5km。先週走った皇居のラスト1週のイメージで行けばペースも上がる。ただ、このあたりを走っているレベルのランナー達はさすがだな。終盤になってもそう崩れない。おかげで、前のランナーを抜いてリズムに乗るというのはなかなか難しそうだ。それでも併走しながら順調なペースで刻む。
序盤こそ不調に見舞われたものの、結果だけを見れば完璧にシミュレーション通りのレース展開。4分30秒台まで落ち込んだのは、最初の1kmを除けば目黒通りの登り坂と、30秒ちょうどが一回のみ。それ以外は、体調に異変を感じんてようが何だろうが、予定通り1km4分10秒台〜20秒台前半のタイムを刻んでいる。後半の失速もある程度覚悟していたが、後半に入ってもこのペースは維持。完璧だ。ここまで計算通りに進むのも珍しいくらいだ。序盤の不調が、却ってオーバーペース抑止に役だったのかもしれない。
そうこうしているうちに駒沢公園に。去年は脚のダメージは言わずもがなだったけれども、この地点ではそれ以上に心が折れていた。それを思うと、去年より明らかに速いペースで、しかもこれだけの余力を残して帰って来れたのは成長の証だ。後は、スパートのタイミングを見計らうのみ。余力を残しているとは言っても、ダメージはさすがにある。普段の練習のように2kmまるまるのロングスパートをかけれるほどではない。目安は残り1km。20kmの通過ポイントで、最後のペースアップをかける!……と思っていたんだけど。。。
結末(駒沢競技場)
結末は、世田谷246ハーフに参加していた人はご存じの通り。20kmの通過ポイントを目にすることもなく、競技場に誘導される。頭の中には?マークがいくつも浮かんでしまいました。ここは通過する箇所だよな? 目の前で競技場に誘導された人たちって、さっきからずっと自分の目の前を走っていた人たちだよな? 競技場の中を何周かするのか? あれ? 後半周で本当にゴールっぽいぞ? ラストスパートかけちゃって良いのか?
ということで、トラックに入ってからのスパートも中途半端なままゴール。1時間27分9秒。誰かに確認するまでもなく、距離が足りていないのは明白。せっかく公認コースになったというのに、致命的な運営ミス。自己ベスト確実なレース展開だっただけに、なんとも拍子抜けしてしまった結末だった。
今日の感じから言って、後1kmで大崩れしていたとは考えにくい。むしろスパートもかけれたくらいだろう。きちんとハーフの距離を走りきっていたら、1時間31分30秒前後というあたりか。一応目標達成だけれども、「もし」のタイムにはあまり意味もない。走った正確な距離が不明な1時間27分9秒というタイムには、もっと意味がない。意味があったのは、タイムそのものではなく、これだけのペースで走るだけの実力がついたという成長を実感できたこと。自己ベストの更新は、2月の浦安シティハーフにお預けか。こちらは平坦なコースらしいので、これからの練習次第では、案外90分切りを目指せてしまうのかもしれないな。気合い入れ直して頑張りますか。
ロスタイム | 0'6"27 | |
1km | 4'38"23 | 4'44"50 |
2km | 4'15"06 | 8'59"56 |
3km | 4'26"98 | 13'26"54 |
4km | 4'09"96 | 17'36"50 |
5km | ||
6km | 8'56"03 | 26'32"53 |
7km | 4'17"17 | 30'49"70 |
8km | 4'25"74 | 35'15"44 |
9km | 4'22"06 | 39'37"50 |
10km | 4'30"85 | 44'08"35 |
11km | 4'21"44 | 48'29"79 |
12km | 4'19"73 | 52'49"52 |
13km | 4'10"70 | 57'00"22 |
14km | 4'16"82 | 61'17"04 |
15km | 4'24"50 | 65'41"54 |
16km | 4'34"43 | 70'15"97 |
17km | 4'22"05 | 74'38"02 |
18km | 4'11"17 | 78'49"19 |
19km | 4'18"29 | 83'07"48 |
(Goal?) | 4'02"01 | 87'09"49 |
<関連する投稿>
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[...] 先週参加してきた世田谷246ハーフマラソンでは、誘導ミスによりハーフに1km満たない20km弱でのゴールという残念な結果に終わった。新聞やニュースでこの手の事故の話はたまに聞くけれ [...]
2008 年 11 月 15 日 08:37 posted by 世田谷ハーフの誘導ミスに(ちょっとだけ真面目に)思うこと | 時計を忘れて走りに行こう