体験記@アシックスランニングラボ

ランニング関連イベント

昨日は噂のアシックスランニングラボに行ってまいりました。前々から興味はありつつも、ランニングシューズが2足も買えてしまう値段にさすがに躊躇していたのだけれど、色んな人のブログや記事を見ているうちにふつふつと興味が再燃し「えいやっ」で申し込んでしまいました。このあたりは、財布を自由に使える一人暮らしの気軽さですな。なかなか体験できることでもないんで、少なくとも話の種にはなるでしょう。(ランニングラボについて詳しく知りたい方はこちらの記事が参考になります)

 

ということで、銀座アシックスストアに初上陸。さすがは若い女性をターゲットにしているというだけあってオシャレな雰囲気を漂わせており、気弱な男性たる私は入るのを思わずためらってしまったほど(2階には男性客も普通にいましたが)。

概要説明

まずは簡単な測定内容の説明と注意事項、それから後日DVDで自分のフォームを撮影したDVDが送付されるのだが、それをチェックをする際の着眼ポイントを実際の動画例を交えながら説明してもらう。 併せて30分程度。

体組織計測

説明が終わっていよいよ測定開始。まずは身長・体重・体脂肪率から。うぅっ。体重は落ちてきているものの、体脂肪率がかなり高い。家で測定しているときのよりも高い(当然精度としては今回の方が正解だろう)。というか、わずかながらとはいえ成人男性の標準範囲をオーバーしている。一般人としてならわずかとも言えるだろうが、ランナーとしては多すぎもいいところだ。もっと節制しないといかんな。。。 

脚筋力測定

続いて、簡単なストレッチの後、等速性筋力測定器なる機械で、脚筋力の測定。イメージとしては、トレーニングジムなどにあるレッグカールとかと近い感じ。座った状態から脚の膝から下を振り上げる(膝を伸ばす力)、振り下ろす(膝を曲げる力)という動作を全力で3回×2セット行う。ベルトで身体を固定されているので、身体がずれることを恐れずにやれるのは助かる、、、が普段全力で行うことなどまずしない動作で、後ろへ助走もつけれないので意外と難しい。ふんがっ! おぉ、太ももの膝に近い部分の筋肉がぴくぴくいっている感じ。もっと念入りにストレッチをしておけばよかったか?
筋力は大体平均値。ただし平均値=合格点ではなく、怪我をしないためにはもっと上が望ましいとのこと。はい、筋力不足は充分認識しております。平均値あっただけでもとりあえずは一安心。ちなみに、左脚の伸ばす力だけは突出して強かった。何故?? 

下肢アライメント測定

お次は下肢アライメントの測定。アライメントとは「骨の配列」のことらしい。脚にマーキングを行って、スタッフの方が定規なので一つ一つ測定してくれる。とは言っても自分はただ寝っ転がっていただけ。特に指摘事項もなかったので、結果は詳細レポート待ちかな。併せて柔軟性のチェック。こちらは、指摘を受けるまでもなくカチカチなのがよーく分かります。特に左側が固かったようだ。 

足形測定

でもって足形の測定。ちなみに足形だけなら無料で測定してもらうことができるので、ラボまではちょっとという人もこれだけでも受けてみるというのはよいだろう。シューズ選びの肝になるので。ちなみに私も去年代々木のB&Dで同じ測定をしてもらっています。そのときにも指摘されたことだが、私の場合足幅が極端に細い。平均が2Eなのに対して、私はC。実に3ランクも細い。シューズ選びは苦労しそうですね、と言われてしまった。日本はむしろワイドタイプの方が充実しているので、スリムタイプというのはなかなかお目にかかれない。そろそろ練習用のシューズをもう一足買わないとと思っているが、ちょうど良いのがあるかどうか悩みどころである。 

フォーム測定&全身持久力測定

個人的にランニングラボの一番の目玉だと思っている、フォーム撮影と全身持久力測定。電極(心拍測定用か?)とマスク(呼吸の酸素・二酸化酸素の測定用)を装着して、4方向(前・後・横・上)からビデオを撮影しながらトレッドミル上を走る。

まずはウォーミングアップ、およびトレッドミルに慣れるための練習。トレーニングジムにあるものに比べるとかなり大型で、後ろに落ちる心配はまずなさそうだ。

少し休憩した後、ダースベイダーの口のようなマスクを装着。これが結構きつめにしめるので、最初は結構違和感がある。呼吸は通常時と全く同じ感じでできるので心配はいらないが(こんな派手なマスクを装着していて呼吸が正常にできるというのも、ギャップがあって逆に違和感があるかも)、熱は結構こもりそうな感じだ。詳細結果が届いた際には写真もUp出来るかと思うが、実験マウスにでもなった気分。

装着が完了したら測定スタート。まずは時速8.5kmから(ちなみにこれは走力レベルに応じて変わるらしい。これは下から2番目の設定。一番下は7.0km/hからだったかな? きっともともとは本格的なアスリート用の設定なんだろう。上のレベルはかなりのスピードだった)。そのままのペースで2分。次に9.5km/hまであげる。後は1分ごとに0.5km/hずつスピードを上げていく。最初のうちは逐一ペースを読み上げてくれていたわけではないので、いつのまにかどんどんペースが上がっているという感じだ。時速12km/hまで上がった当たりから、時速と1km当たりに換算したタイムを読み上げてくれる。最終的には17km/hまで上げたところで終了。

時速17kmということは、1km約3分半か。速いな。今の走力だと1km4分が限界だと思っていたが。最後の1分ではなく、最後の1kmとして計算してみても3分41秒まで上がったということになるわけだ。ランニングクリニックのときもそうだったけど、いきなりそのスピードは無理でも、徐々にのビルドアップだと、意外と走れるものだ。 

フィードバック

シャワールームで汗を流した後は、簡単な講評。  

まずは、私のATペースについて。ATとは有酸素運動と無酸素運動の境目となる運動強度で、疲労が残らないぎりぎりのトレーニング強度のこと(らしい)。このペースが大体フルマラソンを走る際のペースの目安になるらしい。今日の計測結果からすると、私の場合は1km4分48秒。このペースから算出された私のフルマラソンの予想タイムは、3時間20分〜25分とのこと。はっはっはっ。サブフォーどころか、3時間半も切れるとおっしゃる?? もっともこれは、心肺能力だけみればという話なので、筋力などがそれに追いつかなければ意味がないのだけれど(後日談:この推定タイムの精度はどんなものだったかはこちら→【ASICSランニングラボ】タイム予測の精度は?)。走り込みが圧倒的に足りない私からすれば(何しろ10月の走行距離はたったの80km)、あくまでも理論値でしかなく、これに筋力を近づけるためのトレーニングが必要というわけだ。

そのためには、ATペースより少し速いペース(私の場合1km4分40秒くらい)で40分とか、ATより遅いペースで(こっちは結構遅めで可)1.5時間〜2.0時間でのいわゆるJOGやLSDを軸にトレーニングしていくとよいとのこと。タイム向上のためには、特にATより少し速めのペースというのが重要らしい。速く走るためには筋力が必要。筋肉をつけるためには一定以上の負荷が必要、ということだ。バランス的には、ATペースより少し速めで週2回、遅めのJOG,LSDを週1回くらいがちょうど良いとのこと。極端な話、練習はこれをやっているだけでも、かなりのタイム向上が見込めるとまでおっしゃっていた。なるほど。参考になります。

続いてフォームについての指摘。
まずは、全体的に左側に寄って走っている、ということ。マスク装着のために眼鏡を外して走っていたのでそのせいかもしれないが、ということもおっしゃっていたが、多分それは関係ないだろう。左脚だけ突出して筋力があった点、左脚側が特に柔軟性に欠けていた点を考えると、やはりバランスが悪いのが原因な気がする。
2つめが、フォームが前のめりになっている点。特にスピードが上がるとそれが顕著になってくる。前傾姿勢自体は重心移動のために悪くないはずだが、本来は腰から前に持っていかなくてはならないのが、背中だけが前のめりになって猫背になってしまっているらしい。それから腕振りが、肘ではなく肩でリズムをとってしまっている模様。つまりは肩胛骨が使えていないということか。
いずれも、ランニングクリニックでも教わったことではあるのだが、自分が出来ているかどうかはこうして客観的に見てもらわないとなかなか気づけない。実に貴重な指摘でした。

 

全部終わって実に2時間半。お値段が高いので誰にでも勧められるものでは無いけれども、年にいくつものレースを転戦としている人や、お金を払って講習や練習会に参加しているような人たちなら検討の価値はありではないかと思う。個人的には、少なくとも損したなとは思わないくらいには、充分満足している。これだけの分析をつきっきりで(マンツーマンどころか、こちらが1に対してスタッフが常時1〜3人ついていてくれ、なんだかプロのアスリート気分も味わえる)やってもらえ、それに見合った詳細レポートがもらえるとすれば、ランニングマニア(?)な人には充分満足できるだろう。

10日後くらいに、詳細なレポート(PDF)とフォーム映像を録画したDVD(郵送)が送られるらしい。こちらも楽しみだ。

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    2008 年 11 月 13 日 00:25 posted by ランニングラボの詳細レポートが届いた | 時計を忘れて走りに行こう

  2. [...] が良く、「走ろう!」という気負いがなくリラックスしたいいフォームとのこと。ASICSのランニングラボや、世田谷ランニングクリニック以降、地道に改善してきた成果が実を結んできた [...]

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