改めて大田原マラソンの感想

レース/大会

前回はレース展開だけで終わってしまったので、遅ればせながら、改めて大田原マラソンの大会自体の感想を。

大きすぎない規模

参加人数約4000人。人気の大規模大会に比べて実にゆったりとできます♪
待ち合わせも、携帯電話でのやり取りもしていなかったというのに、ちゃんとお仲間と合流出来るという素晴らしさ。
そして、スタート30分前に「もう一回トイレ寄っておこう」と思えるこの余裕さ。

タフなコース?

高低差90m。しかも前半下って、疲れてきた後半に登るというタフなコース。
記録を狙うには向かない、後半地獄を見ると、過去に参加したランナーから散々脅されていたこのコース。

精神安定のために、レース前、各ホームページに公開されている高低図から、縮尺を合わせて重ねあわせてみて分析したりしていました(比較対象は、同じく高低差90mの京都マラソン(黄色)と、ハーフだけれども後半アップダウンの連続と言う地元世田谷246ハーフ(濃い赤))。

同じ高低差といっても、何度もアップダウンが繰り返される京都に比べれて、基本的に(小刻みなのは別として)一回降りて登るだけの大田原。

傾斜も、一番の難所と言われる33kmからの傾斜ですら2kmで20m強。せいぜいが1〜1.5%程度の傾斜だ。狐坂を擁する京都や、世田谷の方がよっぽど辛い。
そして、今回大田原に向けてのトレーニング時に、最後の仕上げのペース走を行ったのは砧公園。そこの最大傾斜は看板を信じるなら約3%。

そんなわけで、大田原、楽とは言わないけれども「恐れるに足らず!」とポジティブに考えて挑みましたが、最後の最後は洗礼をうけたものの、概ね事前調査通りの走りができました♪

 

もう一点、今回の私もそうだったけれど、後半のバネの死んだ脚では、下りのダメージは正直半端ないものがある。それを考えると、後半が登りというのは、それも急ではない緩やかな登りというのは、案外実は走りやすいコースなのかもしれないな、とも思ったり。

まぁ、この辺りは好みもあると思うし、ペース配分を間違えると一点地獄を見るコースに早変わりするのは事実だとは思いますが(^^)。

スペシャルドリンク

他の大会ではなかなかお目に書かれない、一般ランナーのスペシャルドリンク。誰もが最大7カ所にも置けるという太っ腹。
エリートランナー気分を味わえてテンションが上がるのに加え(中身をどうしようか、飾り付けをどうしようかと悩むのがまた楽しい♪)、パワージェル等を一緒につけておくことができるので、本当にポケットにすら何も入れることなく手ぶらで走れるというのも、何気にメリット。

給水のコップよりも多くの量を入れられるので暑い日だと尚更効率がいいし、糖分をたっぷり入れてエネルギー切れ対策にもなるし、といいことだらけ。

用意するのが面倒だからなのか、用意しているランナーは思ったよりは少ないのだけれども、これは絶対に用意するべきかと(^^)。

サブスリーペーサーの存在

大田原には3時間、3時間半のペースメーカーがいます(女子国際資格の3時間15分もあるといいのに、とも思いますが)。
特に3時間のペーサーは他の大会にはなかなかない有り難さ。

自分でペースメイクしてリズムを作るタイプなので、ペーサーについていったりはしない私ですが、それでも今回のサブスリー達成はペーサーの皆様なくしてあり得ませんでした!

ペーサー集団に追いかけながら結果的にリズムに乗れた中盤、「最後まで追いかけることが出来ればサブスリーを達成出来る!」と失速から持ち直すきっかけをくれ、最後まで引っ張ってもらったラスト2km。

何気に嬉しい貴重品預かり

「荷物預かりはするけれども(建前上は)貴重品は自分で管理してね」的なスタンスの大会が多いのに対して、この大会は逆。普通の荷物は体育館に各自で置いておいて、貴重品があればしっかり預かりますよ、というスタンス。
変に逃げを打っていないあたり、好感が持てます。

適度な緊張感

何と言ってもこの大会は4時間制限という、市民マラソンとしては厳しい制限時間。それだけに、「ブームに乗って練習もせずに参加しちゃいました」的なランナーは皆無。記録を狙うには適度な緊張感が溢れていて、レースに集中出来ます。この集中するってこと、記録を狙うには大事だと思うんですよね。

もっとも、この緊張感が行き過ぎて、後で書くような、スタートのカオスにも繋がっちゃうんだと思いますが、、、。

 

と、ここまで、プラス方向の感想を中心に書いてみましたが、平等にマイナス面も。

 

アクセスの悪さ

東京から当日移動しようとなると、始発で新幹線移動か、早朝から車で移動するかのどちらか。しかも今回は運の悪いことに、東北自動車道で事故があって大渋滞にハマってしまっていたとのこと。私のお仲間やツアーバスですらスタートに間に合わないという事態になってしまったそうな。。。こういうのって、誰のせいでもないとはいえ、ぶつけどころのないモヤモヤ感が残ってしまいますよね。。。

ちなみに私は前泊だったので時間的余裕はあったのですが、飲み物等色々と現地調達するつもりでいたら、コンビニが見当たらなくて焦りました(笑)。幸いホテルのすぐ隣にあったのですが、駅からホテルまで1km強歩く間に一軒も見つけられないとは思いませんでした(^^;)。

スタート地点のカオス状態

レースレポートにも書きましたが、私自身は幸い巻き込まれずに済んだのですが、スタート地点がかなりピリピリしていました。
ただでさえ、狭いスタート地点に密集している、大会の性質上真剣なランナーが多いところに、上記の渋滞に巻き込まれた(でもスタートにはギリギリ間に合った)人たちが慌てて(しかも苛立って)スタートに合流しようとしたことで、押し合い圧し合い、怒号の飛び交うというカオスな状態に。

ただ、運営の手際の悪さ(スタート前からあまり面積的に余裕のある集合ではなかった)や、運が悪かった(渋滞に巻き込まれた)面はあったかと思いますが、ランナー側もお互いもう少し思いやりを持つべきじゃないかなぁ、とは思いました。

序盤の混雑

スタート後のトラック直後と最初の1kmくらいはかなりコースが狭くなっている。4000人という参加者数は他の大会に比べればかなり少ないものの、それでもトラックを走るには大人数もいいところ。これまた幸い自分自身はいい位置取りができたのでそれほどでもなかったものの、後ろの方になってしまうと、相当なロスが発生してしまうことになりそう。

実際、一緒に参加したサブスリーランナーのお仲間は、同じ陸連登録ブロックからスタートしたにも関わらず、最初の1キロは5分16秒、最初の5キロが何と22分台という時間がかかってしまったそうです(繰り返しますが、サブスリーランナーの実力を持ってして、です)。

スタートの位置取りが大事ですね、、、と書きつつ、「みんながみんな前に」なんて事態になられると、スタートのカオスに拍車がかかっても困るので、皆様、ホドホドにお願いいたします(^^;)。

 

などなど。

 

とまぁ、色々書きましたが、ひと言で言うと、前評判とは裏腹に「華やかさはないけれど、記録を狙うには実は向いているコース」というのが感想です。
(自分がサブスリー達成を出来たからという分けでもないですが、、、)

実際、「大混雑のつくばより、こっち(大田原)の方が全然いい」というラン仲間達も1人や2人ではありませんでした。
向き不向きは確実にあるとは思いますし、そもそもサブ4の実力がない人は門前払いな訳ですが、条件を満たしている人にとっては、結構お勧めですよ、大田原♪



<関連する投稿>




Comments

  1. 本日、完走記拝読させていただきました。

    サブスリーおめでとうございました!
    序盤から素晴らしい集中力と最後は気合いだったのですね。

    僕は今回が大田原初参戦となります。
    去年は筑波でサブ3.5でした。

    ペース設定、坂の記載が具体的で非常に参考になりました (^_^)d。「所詮、上がって下っての1回だけの起伏だ」と信じて、ベストを尽くしたいと思います!

    スタート時のカオスだけが心配です(笑)。

    2014 年 11 月 15 日 13:22 posted by ぱろ

  2. > ぱろさん
    コメントありがとうございます。
    少しでもお役に立てたのなら幸いです(^^)。

    大田原の坂はだらだら長いですが、傾斜だけで言えばつくばの35km過ぎの口の堀陸橋ですとか、ラスト40km過ぎてからの大学構内の坂だったりの方が上です。それを走りきっているのですから、必要以上に恐れずに、でも前半は冷静に抑えて(と難しいことを言っていますが(^^)、快走してきてください!

    2014 年 11 月 15 日 19:01 posted by 真琴






Trackback

TrackBack URL
https://run.dot-whim.com/201312/2277.html/trackback

この記事に対するトラックバックはありません

Powered by WordPress | Theme by N.Design Studio Entries RSS Comments RSS