高野進ランニングクリニック1日目(ペース走編)

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高野進ランニングクリニックの第一回練習会。

講義の後の後半戦は、レベルごとに分かれて、日本体育大学の陸上部員にペースを作ってもらいながらの30分間ペース走。レベルは無謀にも一番上のレベルで挑戦。無謀とはいっても、今の自分の10kmの予想タイムは45分くらいだから、クラス分け自体は間違っていないはずなのだが。ちなみに、当然というかなんというか、Bクラスの人数が飛び抜けて多かったですな。

※10km自己申告タイムによりクラス分けをしてトレーニングを行います。
※クラス:A(30分〜40分台) B(50分台) C(60分台) D(70分台) E(80分台〜)

最初にペース設定の相談。ペースメーカーの陸上部員さんが「1km4分ペースで様子を見ながら」というのを考えていると発言。いやいやいや。そんなの1kmでダウンです。もしかして、このクラスはみんなそれくらい走れるメンバーなのか? 不安を覚えるが、周りの方々も「それは厳しいっす」と反対意見続出。結局「1km4分半ペースで様子を見ながら」ということで落ち着いた。4分半なら想定通りのペース。この間のスピード練習でもそれくらいだったし、それならいけるでしょう。にしてもまぁ……。1km4分50秒の選手も、1km3分の選手も、10km30分〜40分台には違いないからなぁ、確かに。

てなことでスタート。うーん、実に十数年ぶりのトラック練習だ。2周半で1000mというこの感覚、芝生の中から通過タイムを読み上げる声、何だか色々と懐かしい。
てなうちに1000m通過。通過タイム4分22秒。……。う、嘘つき。まぁこうなるんじゃないかと、うすうす予想はしていたけどさ。

2000m通過は更に上がって4分16秒。おいおい……。

結局ついていけたのは、3000mまで。その後はずるずると差を広げられる一方。ついていった参加者も何人かいたけど、後ろから見ていると、その人たちも一人落ち、また一人落ちと、最後までついていけたのは3,4人くらいかな?

離された後はひたすら一人旅。前半飛ばしすぎて後半大失速というのは、いかにも何も考えてませんって感じで格好悪いので、自分なりにペースを落とさないようにと意地で頑張る。さすがに苦しいが、30分と時間が短いのがありがたい。離された3000m時点で、既に残り半分といったあたり。これくらいなら何とか持つ。

それにしても、ついていこうとしても突き放される、追いかけようとしてもつかまらない。この感覚も何だか妙に懐かしく感じる。もちろん普段走っている駒沢公園でも自分より速いペースで走っている人はいくらでもいるが、別にその人達とは一緒に走っている訳じゃないから抜かれても突き放されても、別に何も関係ないし。こういう一緒の練習をしている、でもその人達についていけない、というのがずいぶんと久しぶりだった。うーん、真面目に部活している気分だ。これはこれで悪くない。いや、走っている最中はめちゃくちゃ辛かったけど。。。

そんなこんなで30分終了。かろうじて7000mの通過は間に合った。

■最終結果

ラップタイム 通過タイム
1000m 4'22"36 4'22"36
2000m 4'15"97 8'38"33
3000m 4'16"46 12'54"79
4000m 4'14"40 17'09"19
5000m 4'16"46 21'22"26
6000m 4'16"88 25'39"14
7000m 4'13"00 29'52"14
7050m 10"80 30'02"94

おや?2000m以降、むしろ俺はちゃんとペース走できてるじゃないか。
後で聞いたところによると先頭集団は後半4'10ペース。30分終了時点で7200mだったらしい。150m差か。この化け物どもが。まぁ個人的にはこのペースで7km走れたのは自信になるか。

はてさて、次の練習会はどうするかな。このままのレベルで行くか、ひとつ落とすか。
普段こういうスピード練習はあまりできないし、たまにやったとしても自分との戦いになって挫折しやすいからな。こういう引っ張ってくれる存在があるっていうのは貴重な機会かもしれない。一つ限界を飛び越えるチャンスかも。とりあえずはもう一回このレベルでやって、その上でまた考えるか。
冷静に考えてみれば、これは世田谷246ハーフマラソンの協賛イベントであって、フルマラソンのための練習会じゃない。ハーフや10kmの練習会と考えれば、ゆっくり長くというのよりもスピードに重きを置いた練習をするのも悪くないかもしれない。

高野進ランニングクリニック1日目(講義編)

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世田谷246ハーフマラソンの協賛イベントでもある「高野進ランニングクリニック」に参加してきました。講師の高野進氏は、400mの日本記録保持者であり、バルセロナオリンピックのファイナリスト。今では末続慎吾選手のコーチであるといった方が通りがいいだろう。

どちらかというと練習会に興味があったというよりも、何回目かに行われるタイムトライアルで基準タイムを突破すれば(10km1時間以内)世田谷246ハーフマラソンの優先出走権がもらえるとのことで、そちらが主な目的ではあったのだが、内容も充実しているに超したことはあるまい。

それにしても会場となる大蔵総合運動場は噂通り辺鄙なところにある。用賀駅から歩いたのが、迷うは遠いはで散々だった。素直にバスを使うべきだったか。

 

開会式、準備運動の後、まずは講義が開始。本日のテーマは「正しい立位姿勢の作り方」。

基本は立ち姿勢をしっかりと(猫背にならない)。それから重心を前に持って行って走る。そのための前傾姿勢、それから脚を前に出すこと。後ろに蹴る力というのはほとんどいらない。腕振りは肘ではなく肩胛骨で(極端なところでは、腕振りをほとんどしているように見えず、肩胛骨だけでリズムをとっているランナーもいるとか)。などなど。

説明を受けた後、次はそれらを踏まえた具体的な実技講習。
うーむ、我ながら笑っちゃうくらいバランスとリズム感が悪い。

例えば、立ち姿勢をしっかりとするためのバランスチェック。
「これくらいはさすがに出来ますよね」と言われた第一段階(かかとを地面につけた状態で片脚を上げる、普通のバランスチェック)。膝を高く上げると、既に脚がプルプルと震えている。第二段階(つま先立ちで片脚を上げる)なんか言わずもがな。ものの数秒と持ちませぬ。

最近巷で流行の体幹ランニングですが、はい、私はその体幹が弱すぎますな。まぁ、逆を言うと、まだまだ伸びる余地があるということで+に考えますか。つうか、大昔の陸上部時代から体幹は弱かった気がするなぁ。。。だから当時もアップダウンに弱かったのか。

それから肩胛骨の動きを覚えるために、脚の着地と同時に肩を色々な方法で回す練習。。。自分では見えないので何とも言えないが、リズム感、というかタイミングが悪く、うまく脚と腕の同期が出来ている気が全くしない。

その後、すり足(ピッチ走法。身体を上ではなく前に持っていく)、キックアップ(ストライド走法。このとき地面を蹴るのではなく、足首をお尻に近づける動きの膝の曲げ伸ばしのみ意識すれば後は重心移動で自然と動く)など、などと、1時間近くみっちりと動きの練習を行った。

「脚ではなく重心移動で走る」とか「腕振りは肩胛骨で」とか、これ自体は最近は色々なところで聞く話ではるが、言葉で言われてもいまいちピンとこないだろう。今日みたいに具体的な実践練習として学べるのは良い機会だった気がする。

後半に続く。

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